岩殿山安楽寺(いわどのさん あんらくじ)で御朱印を頂きました。

「岩殿山安楽寺」
所在地:埼玉県比企郡吉見町御所374
駐車場:あり(無料)
アクセス:東武東上線「東松山駅」から川越観光バス(鴻巣駅・免許センター行)で「久米田」下車徒歩約30分
📜 安楽寺の由緒
安楽寺は、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で
迫田孝也さんが演じた源範頼ゆかりの寺院として知られています。
坂東三十三観音霊場の第11番札所でもあり、
古くから「吉見観音」の名で親しまれてきました。
その創建は奈良時代にさかのぼり、
聖武天皇の勅命を受けた僧・行基が、
聖観音像を安置したことに始まると伝えられています。
行基は、奈良の大仏建立に尽力し、
東大寺の「四聖」の一人にも数えられる高僧です。
さらに、日本の僧として初めて大僧正の位に就いた人物としても知られています。

境内には「阿弥陀如来坐像」が建てられています。
寛政2年(1790年)に建立された阿弥陀如来坐像は、地域の人々から「吉見の大仏様」と言われています。

「安楽寺本堂」
📜 安楽寺と源範頼
安楽寺は、源頼朝の弟である
源範頼ゆかりの寺院として知られています。
かつては、範頼の館跡と伝わる「息障院」を本坊とし、
一大寺院を形成していたと伝えられています。
現在の本堂は、寛文元年(1661年)に秀慶法印によって再建されたもので、
埼玉県の指定文化財にもなっています。
⚔️ 範頼の生涯と安楽寺
平治の乱において父・源義朝が平氏に敗れ、源氏が没落すると、
幼い範頼は公卿・藤原範季に引き取られました。
その後、稚児僧として安楽寺に預けられ、ここで幼少期を過ごしたとされています。
やがて成長した範頼は、兄・頼朝のもとで活躍し、平家討伐にも大きく貢献。
その功績により武蔵国吉見を与えられると、
息障院を居館とし、この地は「吉見御所」と呼ばれるようになりました。
さらに範頼は、幼少期を過ごした安楽寺に深い恩を感じ、
本堂や三重塔などの建立を行ったと伝えられています。

「三重塔」
鎌倉時代、吉見荘を領した源範頼によって建立されました。
天文6年(1537年)扇谷上杉氏と後北条氏の武州松山城をめぐる戦火により焼失してしまったそうです。
現在建立されている三重塔は、約380年前の寛永年間、下総国印旛郡出身の僧・杲鏡法印によって再建され、埼玉県指定の文化財となっています。

直書きで拝受した御朱印。
御朱印は本堂左側の寺務所で頂けます。
安楽寺は、源範頼の波乱の生涯と深く結びついた寺院です。
幼少期を過ごした場所が、のちに自身の拠点となり、
さらに寺の発展にもつながっていく――
そんな歴史のつながりを感じられる、
非常に興味深い場所となっています。