大谿山 豪徳寺(だいけいざん ごうとくじ)で御朱印をいただきました。

「
大谿山 豪徳寺」
所在地:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
駐車場:あり(無料)
アクセス:東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩約5分、小田急線「豪徳寺駅」から徒歩約15分
東京・世田谷の閑静な住宅街に、ひときわ静寂をまとう古刹があります。
そこは、幕末の大老・井伊直弼をはじめとする「近江彦根藩 井伊家」の菩提寺として名高い、歴史ある豪徳寺。
……と聞くと、なんだか少し敷居が高そうに感じますが、実はここ、世界中から観光客が押し寄せる
「招き猫発祥の地」
としても超有名なんです!
「由緒正しき大名家のお寺」と「圧倒的な数の招き猫」。
一見ミスマッチなこの組み合わせには、実は江戸時代から続く、ある“猫の恩返し”の物語が隠されていました。
今回は、歴史ファンも猫好きも虜にする、豪徳寺のディープな魅力に迫ります。
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参拝情報豪徳寺の門が開いている時間は、季節によって異なります。
開門時間
通常(3月下旬〜9月中旬):6:00 ~ 18:00
冬季(9月下旬〜3月中旬):6:00 ~ 17:00
寺務所(受付)の営業時間:通年:8:00 ~ 16:30
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御朱印の種類と納経料豪徳寺では、招き猫発祥の地らしいデザインの御朱印をいただくことができます。
基本的に1種類です。
・「大谿山」の山号と、御本尊である「釈迦如来」の文字が記されます。
納経料(料金):300円
授与場所:山門をくぐって右手側にある寺務所でご対応いただけます。
受付時間:8:00 ~ 16:30
※混雑状況により、受付終了間際は締め切られる場合があるため、早めの参拝をおすすめします。
現在は書き置き(紙でもらう形式)での授与が主流となっています。
豪徳寺オリジナルの御朱印帳も販売されています。
招き猫が散りばめられた可愛らしいデザインが人気です。

いただいた御朱印。
御朱印はこの一種類だけでした。
📜 ご由緒
寛永10年(1633年)、世田谷の地は彦根藩の所領となりました。
もともとこの地には、文明12年(1480年)に建立された「弘徳院」という寺院があり、
彦根藩主・井伊家によって江戸における菩提寺と定められました。
その後、万治2年(1659年)、2代藩主・井伊直孝の法号
「久昌院殿豪徳天英大居士」
にちなみ、寺号は「豪徳寺」と改められます。
以降、大名家の墓所にふさわしい伽藍が整えられ、現在の姿へと発展していきました。
江戸時代の大名墓所の形態を今に伝える貴重な寺院であり、その規模と保存状態の良さから、周辺でも最大級の国指定史跡となっています。

「山門(さんもん)」
🐾
結界への入り口この門をくぐると、一気に空気が変わる「結界」のような役割を果たしています。
現在の山門は明治17年(1884年)に再建されたものですが、ここを通る時はぜひ足元と屋根の裏を見てください。
井伊家の家紋である「彦根橘(ひこねたちばな)」が随所にあしらわれており、ここが徳川幕府を支えた名門・井伊家の菩提寺であることを無言で物語っています。

「常香炉(じょうこうろ)」
🔥
支えているのは「三匹の鬼」 香炉の本体を足元で支えているのは、実は三匹の鬼たちです。
一般的な香炉は足が獅子(ライオン)の形をしていたり、シンプルな三本足だったりすることが多いのですが、豪徳寺のものは鬼が重い香炉を一生懸命に持ち上げている姿をしています。
これは「邪鬼(じゃき)」と呼ばれる存在が、仏法を守るために重責を担い、改心して修行に励んでいる姿を表しているとも言われています。
🦁
屋根の上で遊ぶ「金色の毬と獅子」香炉の蓋(屋根)の部分をよく見ると、獅子が金色の毬(まり)に足を乗せて遊んでいる姿が彫られています。
獅子は古来より魔除けの象徴ですが、ここでは「毬と遊ぶ」という少し愛嬌のあるポーズをとっています。
香炉の下では鬼が必死に支え、上では獅子が優雅に遊んでいる……
という、上下の対照的なビジュアルも面白いポイントです。

「仏殿(ぶつでん)」
🐈
350年前から残る「奇跡の建物」延宝5年(1677年)に建立された、豪徳寺で最も古い建物の一つです。
仏殿の欄間(らんま)などの彫刻には、十二支に混じって猫の彫り物があると言われています。
普通、十二支に猫は入りませんが、ここでは特別。
参拝ついでに「隠れ猫」を探すのが通の楽しみ方です。
寄棟造(よせむねづくり)の重厚な造りで、東京都内でもこれほど綺麗に残っている江戸初期の木造建築は珍しく、区の指定有形文化財になっています。

🐱
豪徳寺の招き猫、ここが違う!よく見る招き猫は「小判」を持っていますよね?
でも、豪徳寺の招き猫は何も持っていません。
「猫はチャンス(縁)を運んでくれるけど、それを生かして結果(小判)を出すのは本人次第だよ」
という、ちょっとストイックで粋な教えがあるんです。
深い……!

🐱
圧巻!「招福殿」はもはや猫のフェス会場一番の見どころは、何と言っても「招福殿」の横にある奉納所。
ここには、願いが叶った人たちが返納した招き猫が……数千体!!
大小さまざまな白い猫たちが、これでもかとギッシリ並んでいます。
「どこを見ても猫、猫、猫!」
その光景は、可愛いというより、もはや圧倒的なパワーを感じるレベル。
SNS映え間違いなしですが、不思議と背筋が伸びるような神聖な空気も漂っています。
👉
実は「超エリート」な猫だった?なぜこんなに猫がいるのか?
実は、江戸時代の大名・井伊直孝がこのお寺の前を通ったとき、門前にいた猫に手招きされて立ち寄ったのが始まりだとか。
その直後、激しい雷雨が!
「猫のおかげで濡れずに済んだし、和尚さんの良い話も聞けた!」
と喜んだ殿様が、このお寺を井伊家の菩提寺(代々のお墓を置く寺)にしたんです。
つまり、この猫ちゃんはお寺を大ピンチから救った「超やり手営業マン」だったわけですね。

「法殿(はっとう / 本堂)」
🕯️
井伊家の歴史が眠る場所「法堂」はいわゆる本堂のことで、現在の建物は昭和42年(1967年)に再建された近代的な建築ですが、中には御本尊の釈迦如来が安置されています。
幕末の大老・井伊直弼(いいなおすけ)の葬儀が行われたのもこの場所です。
桜田門外の変で倒れた直弼ですが、実はここ豪徳寺をこよなく愛していました。
招き猫エリアの賑やかさとは対照的に、法堂周辺はピリッとした静寂に包まれています。
「動」の招き猫と「静」の本堂、このギャップが豪徳寺の本当の魅力です。
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井伊直弼とは?井伊直弼は、江戸時代末期に活躍した彦根藩主であり、江戸幕府の最高職である「大老」を務めた人物です。
👉 幕末を動かしたキーパーソン
当時の日本は、海外からの圧力によって大きく揺れていました。
そんな中、井伊直弼はアメリカとの間で「日米修好通商条約」を締結し、日本の開国を進めたことで知られています。
一方で、幕府に反対する勢力を厳しく取り締まった
「安政の大獄」
を行ったことでも有名です。
⚠️ 最期は暗殺
強いリーダーシップで幕政を動かした直弼ですが、その強硬な姿勢は多くの反発も招きました。
そして万延元年(1860年)、江戸城桜田門外にて水戸浪士らに襲撃され、命を落とします。
これが有名な「桜田門外の変」です。

「江戸城 桜田門」
💡 ポイント!
江戸城の門の一つである「桜田門」のすぐ「外(門の前)」で起きた「変(政変・事件)」なので「桜田門外の変」といわれています。
非業の最後を遂げた井伊直弼は、日本の進路が大きく変わる幕末という時代において、重要な決断を下した人物の一人です。
評価が分かれる人物ではありますが、歴史を動かしたキーパーソンであることは間違いありません。
☕
散策のあとは「猫スイーツ」で一息参拝のあとは、近くの商店街へ。
招き猫の形をしたお菓子や、猫モチーフのカフェメニューが充実しています。
世田谷線の路面電車がゆっくり走る景色を眺めながら歩くのも、最高の癒やしタイムです。
🙏
参拝後記癒やされたい人も、運気を爆上げしたい人も、ぜひ一度「猫の集会」に参加してみては?
ただし、あまりの可愛さに、気づいたら自分用の招き猫を連れて帰っているはずですよ(笑)