【星野山喜多院】江戸の息吹が残る「川越大師」—時を超えた家康・家光との深い絆
星野山 喜多院(せいやさん きたいん)で御朱印を頂きました。
参拝日:2023.04.24

「喜多院参道」

「星野山無量寿寺喜多院(川越大師)」
所在地:埼玉県川越市小仙波町1-20-1
駐車場:あり(有料)
アクセス:「本川越駅」から徒歩約10分、「川越駅」から徒歩約20分

小江戸・川越のシンボルとして親しまれる「星野山 喜多院」。
単なる古刹というだけでなく、実は「江戸城のパーツが今も残る唯一の場所」であることをご存知でしょうか?
今回は、波乱万丈な喜多院の歴史を旅のヒントとともにご紹介します。

■喜多院の歴史
喜多院は天長7年(830年)淳和天皇の命で慈覚大師・円仁が東国に天台宗の教えを拡めるために無量寿寺を開創したのが始まりと伝わります。
慶長4年(1599年)第27世住職として天海僧正が入寺すると「喜多院」と寺号を改めました。
天海僧正は江戸幕府のブレーンとして朝廷政策・宗教政策に深く関与し、徳川家康からも信頼が厚く、参謀格の側近として重用されていました。
慶長18年(1613年)には二代将軍・徳川秀忠の関東天台法度により「関東天台総本山」と定められ、幕府より500石の寺領を拝領しました。


「山門」
喜多院で現存する最古の建物である山門は、寛永9年(1632年)に天海大僧正によって建立されました。
重要文化財となっています。

■始まりは平安時代から
喜多院の歴史は古く、天長7年(830年)に慈覚大師円仁が創建した「無量寿寺」が始まりとされています。その後、室町時代に「北院・中院・南院」の三院に分かれましたが、歴史の表舞台に大きく登場するのは江戸時代に入ってからのことです。


「多宝塔」
県指定有形文化財になっています。


山門前に建つ「天海大僧正の像」

■天海大僧正と徳川家康の出会い
喜多院を語る上で欠かせないのが、27世住職・天海大僧正です。
徳川家康の厚い信頼を得た天海は、幕府のブレーンとして活躍しました。
これにより喜多院は幕府から手厚い保護を受けるようになり、寺領4万8千石という絶大な力を持ちます。


「鐘楼門附銅鐘」
元禄15年(1702年)に建立され、こちらももちろん重要文化財となっています。

■江戸城が川越にやってきた?「川越大火」の奇跡
寛永15年(1638年)川越を襲った大火により喜多院の建物のほとんどが焼失してしまいます。
この時、再建を急いだ3代将軍・徳川家光は、なんと江戸城内の建物を解体して、わざわざ川越まで運ばせて移築しました。

・「客殿」:家光公が誕生したとされる間
・「書院」:春日局が化粧をしたとされる間

現在、江戸城の遺構は本家・東京にはほとんど残っておらず、喜多院にあるこれらの建物が日本で唯一の江戸城遺構として国の重要文化財に指定されています。


「慈恵堂」
中央には慈恵大師、左右には不動明王をお祀りしている慈恵堂は、県指定有形文化財となっています。

■表情豊かな538体「五百羅漢」
歴史散策の締めくくりに外せないのが「五百羅漢」です。
1782年から約50年かけて建立された538体の石像は、笑う、泣く、怒る、ひそひそ話をする…と、驚くほど表情豊か。
深夜、羅漢様の頭を撫でて、温かいものを探すとそれが亡くなった親の顔だ、という不思議な伝承も残っています。

徳川将軍家との深い縁によって、江戸の文化を今に伝える喜多院。
お参りの後は、門前にある老舗の厄除けだんごを頬張りながら、かつての江戸に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

■喜多院で授かれる御朱印ガイド

1. 基本の御朱印

・川越大師

喜多院でいただける最もポピュラーな御朱印には、中央に大きく「川越大師」と墨書きされます。
これは、厄除け大師として信仰を集める喜多院の象徴的な名称です。
力強い筆致が、参拝の思い出をより深いものにしてくれます。

2. 霊場巡りの御朱印も充実
喜多院は複数の霊場札所にもなっているため、巡礼用の御朱印もいただけます。

・関東三十六不動尊霊場(第28番)
・東国花の寺百ヶ寺(埼玉第6番)
・武蔵野三十三観音霊場(第13番)

など、それぞれの霊場に合わせた御朱印が用意されています。

3. 期間限定!お正月限定の御朱印
特に人気なのが、毎年1月の初大師(だるま市)に合わせて授与される期間限定の御朱印です。
通常とは異なる金文字や、特別な印が押されることがあり、これを求めて多くの参拝客が訪れます。
※年によってデザインや期間が異なるため、最新の公式情報をチェックすることをおすすめします。

御朱印をいただく際の基本情報
授与場所:本堂(慈恵堂)の右手にある「御朱印受付」
受付時間:9:00〜16:00頃(季節や行事により前後します)
初穂料:一般的に500円〜(種類により異なります)
御朱印帳:喜多院オリジナルの御朱印帳も販売されています。
家紋入りのシックなデザインや、五百羅漢をモチーフにしたものなど、お寺らしい落ち着いたデザインが特徴です。

喜多院は大変人気の高い寺院です。
特に週末や祝日、1月の行事期間中は待ち時間が発生することがあります。
まず参拝を済ませ、御朱印を預けてから境内(五百羅漢など)をゆっくり散策すると、時間を有効に活用できますよ!


今回は「関東三十六不動霊場」の御朱印を頂きました。


お腹がすいたので参道沿いにある「茶そば寿庵 喜多院店」によりました。
明治38年創業という老舗です。


茶蕎麦天せいろ(1600円)を頂きました。
2023.05.01 20:56 | comment(0)
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御朱印集め初心者夫婦が自由気ままに御朱印巡りをしています。

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